こちらの試験は、日本舞台音響家協会が受付をしております国家試験になってます。
これから受けます。後ほど報告したいと思います。
ということで、受けて参りました。というか、このPAGEを作ったときには一度受けた後
だったのですが、見事に実技試験で落ちました。
正直な話、あとちょっとで失格になるくらいでしたから、今のままでは何回受けても
落ちるなぁと思い、一年間のイメージトレーニングを積んで今回の合格へとつながりました。
それでは、私の体験談から、試験についてお話ししたいと思います。
受験資格として5年の実務経験が必要となります。
この試験は大きく分けて学科と実技の二本立てになっています。
まずは、学科についてお話します。こちらの問題は全50問で
内訳としては、真偽法(○×)25問、多岐択一法(4択)25問の構成です。
現在の合格基準は100点中60点ということらしいので、30問できればOKということです。
時間が足らないということはないと思いますが、自信のない方はまず、時間のかかりそうな
多岐択一法から、取りかかるというのも、ひとつの戦術かとも思いますしその出来具合で真偽法で
何点とればいいかという目安にもなると思います。時間がなければ○か×を選ぶだけで済みますしね
日本舞台音響家協会さんのほうで過去何年かの全ての級の問題集を販売しておりますので
2000円くらいだったと思いますので、これはやっていただいて憶えた方が早いと思います。
年度や級に関係なくだいたい出題問題は似たりよったりのようですので
これから、上を目指す方なら買っても損はないと思いますし、ある種自動車免許の学科に
近いものはありますので、とにかく、丸暗記でもいいですしね。
問題にもよりますが、もう憶えるしかない問題も多いですから、どちらにしても
憶えるしかないないんですが、あとは、数値的な解答については理解しないと
引っ掛かりやすくなりますから、理解して憶えてもらうということです。(電気的な問題など)
一問一問解説するほどの自信もないので私なりに感じたPOINTを話します。
1.基本的な舞台用語は憶える
舞台用語を全部憶えることはないと思いますがまあ一般的でしかも音響に関わらず
すべての人に関係するような用語はCHECKですね。
(例えば、リハーサルから本番までの間で使われるような小返しとか板付きとか)
それと、照明の2級の試験にも出てきて何故か記憶に残っているのが
八百屋飾りという用語で、これは傾斜舞台のことなのですが、
どちらの試験でも大道具や小道具がたくさん使われている舞台を八百屋飾りという
と言う出題でした。問題にしやすいのかな?
2.ホールの形式を理解する。
シューボックス=プロセニアム←→オープンステージ=ワインヤード型
この関係に関する問題も多いようです。これに絡んで、ホールの造りに関する
用語も出てきますのでCHECKです。記憶に残っているのが
ポ−タルとは、プロセニアムの間口を自由に決められる装置というのと
オープンステージには、通常、緞帳、袖幕、オーケストラピットがないの2点です。
3、オーケストラについて理解する
これ関する問題の出題率はかなり高いと思われるのでより深く理解が必要です。
あとで、話しますが実技試験のなかの要素試験(ヒアリング)でも関係してきますので
これは、必須項目であります。まずは、オーケストラの構成と位置関係から憶えたほうがいいですね
下の図が構成図となります。こんな感じと思ってください。各楽器がどの部類(金管とか)に属し、
個々の楽器(特徴や音色など)についても理解が必要となりますので
これについては、かなりの勉強が必要となるでしょう。
うちの小屋にもオーケストラは来ますが、個々の楽器となるとなかなか、じっくり
見る機会がないものですから、ここは正直困りました。
試験前にたまたま郡響さんが来たので、ジャーマネにずーっと聞いていました。(迷惑だったでしょうね)

4、その他
電気音響や楽譜の基礎的な知識はもちろんですが、記憶に残ったことを、いくつか箇条書きします。
・残響時間とは、音が途切れてから、その音のエネルギー密度が60db低下するまでの時間をいう
・人間の聴覚で、最も感度のよい周波数は4000Hz(4K)である。
この辺のことは、手を変え品を変え、出題されると思います。
あとは、ポリカラーの色番号とかカクテルパーティー効果、ハース効果、マスキング、バイノーラル
などの意味も押さえておいて欲しいですね、私の時はこの辺の出題傾向はすごく高かったと思います。
あとは、問題集で仮想テストをしてみてください。
しつこいようですが、それで憶えるものは憶えて頂き、理解するべきことは理解してください。
そうすれば、問題をどんな形でだされても、大丈夫でしょう。
余談では、ありますが今までに学科が落ちた人はいないらしいです。キビシー!!
それでは、続いて実技試験についての体験談です。
実技試験は実技と要素試験の二本立ての構成です。
まずは、実技試験について、試験時間は18分です。

上の図が仕込み図になりますが、自分で接続するのは、図の太線の部分だけです。
それと、ミキシングの条件として
楽譜にしたがって原稿のなかの指定された部分の朗読を再生すること
FBスピーカーからは、ギター、ヴォーカル、CDの音を拡声し、音量が十分に出ていることを演奏者に確認すること
REV5はヴォーカルに必ず効果させPA、FBの両方から拡声させる。
通しリハは必ず行うこと。という条件がありますので注意してください。特に注意してほしいのは
REV5はヴォーカルに必ず効果させるという条件で、ついギターにもかけたくなると思いますがギターにかけると
条件違反になりますので注意してください。
舞台と卓に補佐員が一人ずついますので、うまく使ってください。
ただし、判断を伴うような動きはしてくれませんので注意して下さい。
(音が出ていますか?は答えてくれるが、音量はどうですか?には答えてくれない)
ですので、聞いても返答がないときは、言い方を代えるなどしてみて下さい。
そして、試験時間は18分と言いましたが、最後の通しリハに約3分かかりますので、
実質15分で通しリハ以外のことはやり終えると思って下さい。
では、実技試験本番を思い出しながら私の体験談から注意点などを書きます。
1.事前準備
実技試験問題の楽譜を取り外して楽譜だけにしておきます。
それと、ストップウォッチかそれの代わりになるものを忘れずに持っていきましょう。
でも、ストップウォッチが見やすいと思います。
2,仕込み、リハーサル、本番
まずは、首席検定委員のところに受験票を出して、名前を言います。
すると、卓のところに誘導されて、「それでは、始めて下さい」と言われますので
ストップウォッチを押してから作業に取りかかってください。
ここから、やることには私が勝手につけて実践した順番でご説明します。
@マイクを置く
まずは、ステージに行きステージの端にマイクが置いてありますのでとりあえず、
だいたいの位置に置きます。
このときの注意点は急いでいても二本同時に運ばないこと、片手でスタンドを持ち
もう一方の手は、マイクとマイクホルダーを持って一本づつ運んで下さい。
Aマイクとマルチを接続する
マルチのところにケーブルがありますんで、マルチ側から接続して下さい。
何故かというと、転倒防止のためです。
そして、だいたいの感じでスタンドも組んでおいたほうがいいでしょう。
引き回してきたケーブルはスタンドの下に束ねておきましょう。これも、転倒防止です。
私の普段の仕事ではマイクが固定で動かないなんてことはほとんどないですから、
あたりまえのことなのかもしれませんが、体が理解するのに、相当時間がかかりました。
そして、コンデンサー(ギター用)はSETしますが、
58(ボーカル用)はCHECKのためにSETせずに卓に持ち帰ります。
Bマルチと卓を接続する
マルチの何番にコンデンサーとか、フェーダーの何番にとかいうことは、始める前から
決めておいたほうがいいですね。単純なことだけに、後で音が出ないとかいうときに
なかなか、発見できない恐れもあります。そして、コンデンサーはそのまま接続しますが、
58は直接、卓と接続していよいよCHECK開始です。
Cインプットからアウトプットまでのアサインスイッチ、レベルセット
今回から使用する卓がYAMAHAのM2500になりました。去年はPM3500でしたが、
私は、PM3500は使ったことがないので、すごくはまってしまいました。もうちょっとで、音が出ずに
失格になるとこでしたから、まあ、去年は落ちたから結局同じだったんですけどね。
今更ながらに思ったことなのですが、受験前に送られてくる資料はCOPYなので、
卓の仕様がわかりずらいので、そのメーカーにカラーのパンフレットをもらった方が絶対いいです。
そして、M2500に関して言えば、まず、PFLを押してワンツーでもなんでも喋りながらオーディションで0db
になる感じに上からGAINを決めます。よく分からないようでしたら、とりあえず、2時くらいにしておきましょう。
ある関係者から聞いた話ですが、音響機器のレベルは一般的には2時くらいでちょうどいいことに
なってるらしいので、組み合わせやらいろいろありますが、焦って、うわのそらになってしまったら、
2時と思い出してください。多分、大丈夫です。
そして、EQのSWをオン、FB(プリ)とREV5(ポスト)のオグジュアリーのSWをオン、グループの選択でLCRをオン
PGMをオンして0dbにフェーダーを合わせてモノインプットのレベルを確定しておきます
今度はモノフェーダーはそのままでLCRのAFLを押してフェーダーを序々に0dbに上げつつ
オーディションで0dbになる感じにします。
それで、グループのレベルを確定させたら、その上にあるMTRIXというSWをオンにします。
次に使用するマトリックスは決まっているので(卓に表示してある)そのマトリックスのLRを
また、2時くらいにしてAFLを押したら、マトリックスのLEVELをだんだん上げてまた0dbを目指して下さい。
その確認ができたら、いったん、モノフェーダーを下げてからマトリックスのSWをオンにして
だんだん、モノフェーダーを上げて音が出るのを確認してください。音が出ましたら、これでここはOKです。
DREV5のレベルセット
わざわざ58を持ってきたのは、このために持ってきたわけです。
CDでインプットからアウトプットまでのアサインスイッチ、レベルセットをやってもいいのですが
これが出来ないし、補佐員にいろいろ指示する手間を考えるとやっぱり自分でやったほうが早いし
先程使った58でREV5のオグジュアリー(すでに指定されている)を2時くらいまで上げて
指定されたオグジュアリーのAFLを押してレベルを見て、OKならオンしてREV5のインプットレベル
をだんだん上げてREV5のメーターで0dbを見てください。よければREV5のモノフェーダーのレベルのセット
に移ります。この手順は前のインプットからアウトプットまでのアサインスイッチ、レベルセットと同様なので
省きますが、くれぐれもまたREV5には送らないでくださいね。FBのオグジュアリー(ポスト)とLCRにしか送りませんので
これで、REV5のレベルセットが完了です。
あまりかけすぎて、お風呂場になってしまうのも困りますが、たしかにかかっているぞというレベルはほしいです。
ECDのレベルセット
これも、同様にしますが、まずはPADをかけるのをお忘れなく、それと、最初の年はなかったんですが
今年はCDのアウトプットレベルの設定もしなければならなくなったので、気をつけてください。
私もあやうくはまりかけました。音が出ずにパニックになる寸前で気がつきました。やばいやばい。
あとですね、CDについては仕様書がついてきませんので注意してください。
うちの、TASCAMはPAUSEをかけたらPLAYでスタートですが、今回のはPAUSEをかけたら
PAUSEでスタートというものでした。去年のなんかはもっとひどく、PAUSEをかけたらもういちどPAUSE
を押してそしてPLAYでスタートというもので去年はここでもはまりナレーションと歌がかぶってしまいました。最悪。
FFBの確認
そして、まずは58でFBのレベルを確認したら、舞台の補佐員をステージに呼んで音が出ているか
確認します。続けて、REV5、CDと音が出ているか確認してもらったら、58のフェーダーと
FBのAUXを下げて、58を抜いてマルチと卓を接続したら、また舞台に戻って58をスタンドにつけます。
このときに、譜面ももっていってください。
そして、スタンドをだいたい決めたら、今度は卓の補佐員に
「何番のフェーダーを−10dbまでゆっくりあげてください。」というような感じで指示して
次にAUXの何番を何時までという感じで両方のマイクのチェックをします。
で、終わりましたら、ギターとヴォーカルフェーダーとAUXを下げておいてもらいます。
Gマイクのセット、演奏者との打ち合わせ
ここで、初めて演奏者に来て頂き、マイクのSETをします。ヴォーカルマイクの位置は譜面の上か下か
どちらから取るかくらいは聞いた方がいいです。ギターマイクもぶつからないようにONマイクにSETをしてください。
それが終わりましたら、これからの流れの打ち合わせをします。
私は、「まずギターの音をどこでもいいから下さい。続いて、ギターと歌をどこでもいいから下さい。
次に、キッカケのリハーサルをしたいので、ダルセーニョのところからお願いします。
(ここで、譜面が必要となります。)最後に、通しのリハーサルをお願いします。」
と言いました。
Hサウンドチェック及び通しリハ
打ち合わせ通りにチェックをしていきますので、演奏者に指示を出します。
まずは、ギターの音のPAとFBスピーカーの調整
この時にEQはいじってください。結果フラットになったとしてもEQを操作する意志があるということが重要です。
続いて、ギターとヴォーカルの音のPAとFBスピーカーの調整
ヘッドフォンが近くにありますのでこれでFBは確認してください。
続いて、キッカケのリハーサル、CDの取り扱いに慣れておきましょう。
そして、通しのリハーサル。
I手直し、演奏者との確認
フェーダーを下げて、舞台に行きマイクの位置を直し、FBの音量はどうであったか
演奏者に確認をとります。ちなみに、私はヴォーカルが小さいと言われました。
私は、ここまでで時間がなくなりそうだったので、音が出ない状態とCDの頭出しを確認して
首席検定員に「終わりました」と告げました。
時間内にこの意志表示をしないと仕込みリハが終わらなかったと見なされ、大きい減点につながるらしいので
時間がなければ、通しのリハが終わったら、音が出ない状態とCDの頭出しを確認して
意志表示をしたほうがいいかもです。
ここで、検定員の方々が卓の仕込み状況を確認します。
で、首席検定員の合図で本番となります。
J本番
合図がかかると数秒後に演奏が始まるのであわてずにゆっくりフェーダーを上げてください。
当たり前のことですが、音の出ているフェーダーから手を離さず、CDのフェーダーはキッカケまでは上げません。
キッカケでCDを流してください。
Kばらし
本番終了後、インプットをミュートするかフェーダーを下げ、コンデンサーのファンタム電源を切ったら
補佐員に舞台のばらしを指示してください。卓も最初の状態にすべて戻し、REV5、CDのレベルも
戻しCDを取り出して卓のケーブルもばらしヘッドフォンを戻したら、試験官にすべて終了したこと伝えてください。
これが、私の実践した順番です。
分かる方にはかえって細かすぎてわかりずらいかもしれませんが
番号の見出しだけ見て頂ければわかると思います。
私も、一回目はこの番号の見出しのようにおおまかにとらえてやろうとしたら
失敗しましたので、あえて細かく書いてみました。
失格の対象について
機器に重大な破損を与えるような作業、PAから時間内に全ての音が出ない
以上の2点です。続いて減点の対象について
仕込みにおいて
マイクを落とす、倒す。マイクの選定ミス。本人不注意のケガ。以上3点。
サウンドチェック及び通しリハにおいて
音あわせをしない。REV5がかからない、指示以外にかかっている。
演奏者との打ち合わせが不十分。通しリハが出来ない。以上4点。
本番において
ギターとヴォーカルの音がでない。SEの出し忘れ、指定以外でだす。
音のバランス。リバーブがかかってない。ハウリング。以上5点。
減点の対象になる行為には十分気をつけて臨んでください。
時間もかなり短いと思いますので音質にあまりこだわらず安全な機器の運用に
こだわったほうがいいみたいです。
それでは、最後に実技試験の要素試験についてお話します。
これは、ヒアリングのテストで私の時は全部で4種でました。
一種目は最初に曲が流れて、また、同じ曲が流れてるのですが
ある楽器のレベルが変えられているので
何が変わったのかを語群の中から選ぶというもんだいでした。
ベースが高い、ベースが低い、ピアノが高い・・・といくつかの語群がありますので
そのなかから、これだというもの選ぶのですが、私個人的には低いのは
分かるような気がするのですが、高く変えられているのはわかりづらい気がしました。
この問題が確か3問出ました。聞くところによると2,3dbの違いらしいので
聞き分けるのは、けっこう難しいかも、
二種目は、ある楽器の音が流れ、それが何かを答えるという問題です。
まずは楽器の名前がわからないと答えようがありませんので、憶えて行ってください。
三種目は、ドラムの音が流れ、それが何ビートかを答える問題です。
8ビート、16ビートは分かると思いますが、3連ビートと2ビートいうのが
私はわからなっかたので、それを憶えておきました。
四種目は曲が流れ、弦楽器をのぞく演奏に使われたすべての楽器を
選ぶという問題でした。これは、2回流れます。
ここでも、楽器の名前がわからないと解答しようがありません。
どれも、一回しか流れないのでかなり耳に集中しないと聞き逃します。
合格率をあげるためにはやはり、楽器の名前と音を一致させとくしかないですね。
以上で、体験談はおわりですが、あくまで私の時の話なので、受けられる方は
申し込んでからくるテストの要項はよく読んでくださいね。
特に、実技試験は要項をよく読んでないために落ちる人がほとんどだそうですので
この試験を通して私はかなり知識と自信がついたと思っています。
是非、みなさんにも受けて頂き一人でも多くの音響技術者が誕生することを
願っております。
それが、ホールの安全につながると思うので。
試験代、交通費諸々で思っているより費用はかかりますので
お勤めのかたは会社で少しでも負担してもらうようにしてもらうといいですね。
私は、自分のお小遣いでやりくりしましたが、試験以外のことにお金が
使えませんでした。辛い2年間でした。
詳細につきましては、日本舞台音響事業協同組合もしくは日本舞台音響家協会にお問い合わせください。
また、検索していて見つけた舞台機構調整HPはこちらです。
http://www.h6.dion.ne.jp/~kentei/